日本の木 日本の家具
2023/07/01
日本の木を使い森の循環をさせ、未来に資源を繋げていこう。
そんな想いから、HOLM230では日本の森の多種多様な木を活かしてつくったテーブルや椅子をご紹介・販売しています。
↓森に近い制作会社「木と暮らしの制作所」さんにお伺いしました。
日本の森で育った木で作った家具
日本の森で育った木で作った家具。
国土の約7割が森林の日本ではなんとなく当然のことのように感じますが、
国産材の家具ってお店の中を見渡しても、まだまだ少ない。。
木には大きく分けると、
生育が早く真っ直ぐ伸びて軽く運搬や加工もしやすい、建材などで活用が多い針葉樹と
枝分かれしてゆっくりと成長する分、重く密度が高くなり硬い材質が特徴の広葉樹があります。
家具に適した材となると硬さのある広葉樹がむいていますが、
家具業界で主に流通している家具には、輸入材のオーク材やウォールナット材が多いです。
そういえば、日本の森の広葉樹はどんなふうに活用されているんだろう?
ホルムでテーブルなどを取扱させていただいている高山市の「木と暮らしの制作所」さんにお邪魔しました。
「木と暮らしの制作所」さんに隣接する林業の会社「奥飛騨開発」さんの土場での仕分けの様子
日本の広葉樹は多様な樹種が混在して育ち、
色や形・大きさもバラバラで同規格の材料として安定的に調達するのは難しい木材です。
節も多く急斜面に育ち積雪の影響で曲がっていたりと、加工にも非常に手間がかかります。
日本の広葉樹の家具が、一般的な流通ベースにのりにくい大きな理由はそこにもあるようです。
樹種も大きさも様々な広葉樹
そして現状は、日本の広葉樹のほとんどが紙用や菌床のチップになっているそうです。
その木が持つ魅力を最大限に生かす
その木が持つ魅力を最大限に生かす。をテーマにものづくりをしている「木と暮らしの制作所」さんは
今までの規格の概念をとっぱらい、珍しい樹種でも、曲がっていたり節があっても、
その木にとって一番価値があり有効に活用されるよう、一点もののテーブルに仕立てています。
「節や曲がりを自然のデザインと捉えれば有効幅が広がるんです。」と語ってくださった阿部さん。
どう接ぎ合わせれば無駄なく一番かっこよいテーブルになるか。
こちらが、それぞれの木と向き合い仕上がりをイメージしてできたオンリーワンのテーブルたち。
左からキハダ、ホエビソ桜、朴、みずめ、ホエビソ桜、みずめ(手前)。カラフルで個性あふれるひとつだけのテーブル。
みんなちがってみんないいなって思います。
日本の木を使うということ
昔の暮らしでは木を切って薪にしたり道具をつくったりと、木を使うことが暮らしに密接していました。
日常的に人が森に入り木を切って、また新しく芽吹いてという循環がありました。
エネルギー革命や外国の安価な材料などの影響を受け、日本の木は使われることが少なくなり森は放置されるところが多くなりました。
手の入らなくなった森には光が入らず徐々に荒廃していき、土砂くずれや花粉症など様々な問題を引き起こしています。
近年、木材自給率は少しずつ改善されているようですが、まだまだ少ないのが現状です。
飛騨市の広葉樹コンシェルジュ及川さんのご案内のもと、小規模な皆伐現場を見せていただきました。
広葉樹を伐った切り株から新しい芽が生えてくる自然の力、萌芽更新(ほうがこうしん)があちこちで見られます。
新たな芽がどんどん息吹いていました。
木は、育て、伐採し、植林や萌芽更新などをおこなってまた育ち…と、持続的に再生可能な資源です。
これらの現状をお伝えしながら日本の木の活用が少しでも多くなるよう、
日本の木の家具をご紹介していきたいと思います。
日本の木、日本の家具
表情豊かな日本の木の家具。
ホエビソ桜 幅170cm
キハダ 幅160cm
ミズメ 幅170cm
ホオ幅 180cm
ミズメ 幅110cm
ホエビソ桜 幅140cm
テーブルの脚はブナ、椅子はカバ、栗、楢などを合わせています。
それぞれの木同士が調和して森の空気感をまっといます。
ぜひ実際にその質感もお確かめください。